ライトブリームゲームとは?
ライトブリームゲーム[Light Bream Game]とは、従来のチニングタックルより更に繊細な専用ロッド、もしくはライトタックルやバスタックルを流用して、陸っぱりでチヌ(=Black Sea Bream)を狙うスタイルのルアーゲームです。
ライトブリームゲームの定義
ここでは、弊社が定める『ライトブリームゲーム』の定義(タックルの範囲)などをご提案致します。
PEライン:0.6号以下
モノフィラメントライン[ナイロン、フロロカーボン、エステル]:8lb(2号)以下
ショアラインからの陸っぱりに限る(ウェーディングなどによる入水は膝丈までとする)。
※ライトブリーマー[Light Breamer]・・・ライトブリームゲームをこよなく愛するアングラーの総称。
推奨タックル
7~8ft前後のライトブリームゲーム専用ロッド、もしくは、アジ&メバルのライトゲーム用ロッド全般。UL~Lパワー表記のバスロッドの流用など
※バッド~ベリーにかけて、やや張りのあるファーストテーパーモデルのほうが根掛かりを回避しやすい傾向にあります。
2000~2500番ほどのスピニングリール、もしくは、ベイトフィネスリール
PEライン:0.3~0.6号
フロロカーボン:4~8lb(1~2号)を60~100cmほど
BM.シリーズ 各種 + 2~3inch前後のホッグ系ワーム
ランディングツール(ランディングネット、フィッシュグリップなど)
ライトタックルで得られる優位性と注意点
チヌは、“大胆かつ臆病”という二極性を合わせ持つ魚として知られています。
白昼堂々、体高の半分ほどのシャロ―エリアまで果敢にルアーを追い、水面を割るシーンもあれば、人影や物音、ラインなどにとても敏感に反応し逃げる、強い警戒心と臆病さを合わせ待つターゲットです。
また、警戒心の強いチヌに対して、軽量かつ小型なリグ+細ラインのほうがバイト率が向上する傾向もあり、これらがこのゲームの優位性と言えるでしょう。
但し、従来のチニングタックルと比べれば若干パワーが劣るため、ヒット後はドラグ調整による慎重なやりとりとネットやフィッシュグリップによるフィニッシュが必須となります。
主な釣期とフィールド
基本的に周年狙えるターゲットですが、全国的な最盛期は6~9月頃の夏期前後です。
地域やフィールド条件によっては、真冬でも実績がありますが、まずは釣果を上げやすい最盛期からスタートしてみることをオススメ致します。
時間帯は、昼夜問わず釣れるターゲットですが、アプローチや使用するルアーによって、釣果が上がりやすい時間帯があります。弊社が提唱するボトムゲームにおいては、夜間に巣穴などから出てくるエビやカニの動きを模したルアーゲームなので、夜間での実績が高い傾向にあります。
主なフィールドは、潮の干満の影響を受ける河川(河口~潮留堤まで)、運河、サーフ、漁港など。いずれのエリアも水深5m未満のシャロ―エリアが釣りを行いやすく有望です。
まずは”ボートゲーム"から
ライトブリームゲームで使用するルアーの中核は、軽量なジグヘッドリグです。フィールドの水深やボトムマテリアルなどの違いにより、さまざまなモデルのジグヘッドを使い分けてゲームを展開します。
・ボトムゲームの基本的なアプローチ
基本アプローチは、リーリングによるズル引き。
まずは確実にボトムがとれる重量のリグをセレクトし、リグがボトムに当たり、コツコツとノックしているような感覚が解る範囲内のスピードでリールを巻き続けるのが基本です。 根掛かりが多いフィールドでは、底のとれる範囲内で可能な限り軽量なウエイトのリグをセレクトすることで、根掛かりを軽減することができます。ボートゲーム専用ジグヘッド『BM.シリーズ』
弊社ではライトブリームゲーム専用設計のジグヘッド『BM.シリーズ』を展開しております。(2016年現在) それぞれ特徴のあるユニークなアイテム群ですが、以下これらの簡単な使い分けをご紹介します。
■BM.Keel [ビーエム・キール]
ズル引きを主にステイやシェイクなどを織り交ぜる、横移動のアクションを得意とするジグヘッド。房型のシンカーが障害物をすり抜け、根掛かりを回避するモデルです。 リーリングからステイに移行する際、ワームを反り立たせるような姿勢変化を起こし、チヌのバイトを誘発します。 ストップ&ゴー、ズル引き&ステイ(シェイク)など、リグをボトムから離さないアプローチで多用するモデルで、ズル引き主体の釣りや藻の多いエリアなどで活躍するジグヘッドです。
■BM.Cube [ビーエム・キューブ]
敷石や大きめのゴロタ石、牡蠣殻が多いフィールドで多用するジグヘッド。台形型のシンカーがクランクベイトのリップのような役割を果たし、リグが深くスタックすることを軽減します。 基本的に、BM.キールのズル引きでは根掛かりが頻発してしまい、攻略が難しいラフボトムなどを得意とするアイテム。リフト&フォールなどのロッド操作で、リグの存在をチヌにアピールし、フォールで障害物の上に置くようなイメージで使用する機会が多いモデル。 シンカーの底面がフラットな形状なので、同重量のリグでフォールスピードを遅くすることができ、着底後も抜群の安定感でリグの転倒を防止し、根掛かりを軽減します。 また、砂や泥など、ボトムの起伏や障害物が少なく、BM.キールでは、ボトムをとりづらいシーンなどでも活躍します。■BM.Contact [ビーエム・コンタクト]
障害物や起伏の少ない砂や泥底、サイトフィッシングなどで活躍するジグヘッド。 オーソドックスなジグヘッド形状なので、根掛かりが少ないエリアやリグの位置関係が解るサイトフィッシング、ここぞのピンスポット攻略などを得意とするモデル。 碁石のようなヘッド (フットボール型)が、僅かな起伏や地形変化をとらえ、高いボトム感知能力を発揮する。ズル引きはもちろんボトムバンプや中層スイミングなど、あらゆるライトブリームゲームのアプローチに対応するモデルです。
『BM.シリーズ』におけるよくあるご質問 [Q&A]
Q.初めてのフィールドでは、どのモデルを使用すればよいですか?
Q.根掛かりが頻発するのですが・・・?
A.ボトムゲームでの根掛かりのリスクは避けては通れない道でありますが、できるだけそのリスクを軽減する方向でゲームを展開します。
まず、可能な限り軽量な重量規格のアイテムの使用をオススメします。軽量なリグは、ボトムや障害物への接触がソフトで、根掛かりのリスクを軽減することができます。また、各種モデルによって得意とするシチュエーションがありますので、それをベースに状況に適したモデルをセレクトしてみてください。
※『BM.シリーズの特徴および使分け』参照
また、主なリグの変更ポイントを下記にまとめておりますのでご参照ください。
(※BM.キール 5.0g-#1/0のズル引きにて、ボトムを探っている状態からの想定例)
- 水深が浅く、重いリグが不要な印象・・・重量の軽い同モデルへ変更。
- 根掛かりが頻発する・・・まずは、重量が軽い同モデルへ変更してみる。それでも根掛かりが減らない場合は、BM.キューブのリフト&フォールなどへアプローチごと変更。
- 根掛かりが少ない・・・フッキングを重視し、同重量のBM.コンタクトに変更。
- ボトムタッチの感覚が解らない・・・まずは、重量が重い同モデルへ変更してみる。それでも解らない場合は、同重量の別モデルへ変更。