皆さん、こんにちは。ブランドビルダーの髙橋大介です。
今年の春は、桜の開花こそ二週間ほど早い感じでしたが、海の状況はそれほど例年と変わりなくといった印象でした。
メバルたちは産卵後のアフター期から、体力回復に務める時期になりました。
今日は、そんな上ずり加減のメバルを効率よく釣るべく私が実践しているメソッドを、アイテムとともにご紹介したいと思います。
■メバルの活性に合わせたアイテム&アプローチ■
活性が良い時はジグ単のステディリトリーブで良いのですが、「居るのに食ってこない」ときには、レンジとスピードの調整が必要になってきます。
レンジを合わせるだけならスプリットショットリグなどの重ためのリグで対応することができますが「ゆっくり送り込んで、ふわっとしたアクションで攻めないと食わない」ときがあります。
こんなときに無類の強さを発揮するのが【シャローフリーク プチ】です。
【シャローフリーク プチ】は残浮力が0.3gに設定されているので、例えば使用するジグヘッドのウェイトが0.4gなら0.1g程度の沈降速度で、任意のレンジに送り込むことができます。
メバルがレンジにシビアな状況、食い渋りや速い動きには反応しない状況では非常に役立ちます。
使い方としてはキャスト後にカウントダウンして任意のレンジまで送り込み、そのレンジを外さないようリトリーブや軽いトゥイッチを入れながらフワフワとアクションしていきます。
次にパチャッ…パチャッ…とメバルの捕食音が聞こえたり、ライズする姿が見えたりする場合です。
もちろんジグ単の表層リトリーブで食ってくるなら簡単ですが、意外と食ってこないものです。
そこで使用したいのが【メバちょこ】です。
【メバちょこ】は表層を意識しているのにセレクティブなメバルに、思わず口を使わせてしまう超小型ダイビングペンシルです。
ライズしている付近、船際やロープなどメバルが潜んでいそうな所の近くにキャストしたら、まずは水に馴染むのを待ちます。
竿先で極軽くトゥイッチを入れると、ちょこんとダイブし、フワッと水面へと浮かび上がります。
その時発生した波紋が消える頃、メバルがバイトしてきます。
プラグで釣れると喜びが3割増ぐらいに感じるのは私だけでしょうか。
さてメバちょこを使う際のコツをいくつか。
まずプラグだから動かさなきゃという意識はいりません。
むしろ動かさずほっとけくらいの意識で大丈夫です。
アクションを入れたら5秒から10秒は最低でもステイさせます。
長いときは30秒ぐらいステイさせて様子を見ても食ってくる場合も多々あります。
イメージは我慢比べです。
昼間に試してもらうとわかりやすいのですが、メバルの姿が確認できる状況でメバちょこを投入してみると、ステイの間じっとメバちょこを見つめる姿が確認できます。
「これは何なのか?」「捕食しようか?どうしようか?」と思案しているようです。
すっとメバルが興味を失い、反転したらそこでアクションを入れると再び興味を示してメバちょこの下に寄ってきます。
これを繰り返すことで痺れを切らしたメバルがバイトしてくるといった寸法です。
夜間はこれを頭でイメージしながら我慢比べをしていきます。
アクションは極軽くで大丈夫です。
渋い時のメバルの捕食範囲はすごく狭く、ちょっとでもそこを外れると追いかけてきません。
アクションによる移動距離を極力小さくし、ネチネチと何度もアピールしましょう。
イメージは、竿先でちょこん、もしくはスラッグを軽く弾く程度で。
頭がぴょこんと波紋をたてるぐらいで十分なので「動かし過ぎないことを意識する」のがコツです。
最後にフッキングについてですが、早合わせは禁物です。
時にはバシャっとド派手に水面を割ってバイトしてきますが、その音に合わせてフッキングを入れるとすっぽ抜けてしまう場合もあります。
慌てず、しっかりと竿先にメバルの重さが乗ってからフッキングしましょう。
そんなこんなでメバちょこで釣りをしているとまた「当たるのに乗らない」「テールフックにギリギリでフッキングする」という『トッププラグのほんの少し下がバイトレンジ」という状況に行き当たります。
そういう場合は前述のシャローフリークプチなどで水面直下を意識しながら釣ると、バチっとハマったりします。
これから梅雨時期まで楽しめるメバル、ぜひ色んなリグを駆使してチャレンジしてみてください。
【使用タックルデータ】